色黒大阪人が気ままにつぶやくブログ

色黒で大阪人で人事(過去形)な僕がなんかつぶやきます。

最近の採用サービスって過保護なんじゃないか

最近よく思うことがあります。

「採用ツールに対して色んなサービスつけすぎやろ」

これ。

きっと逆もそうで

「就活ツールに対して色んなサービスつけすぎやろ」

とも思います。

そのせいなのか、高額なサービスが蔓延していて、採用単価は上がりやすくなっているし、高いお金を払っているゆえに「絶対ここから10名取らなきゃ」が「オワハラ」にうっすらつながらないのかな、と感じたりするんですね。

ということでその話を・・・。

本当になんでもやってくれる採用支援会社

採用担当になって一番これを思います。

いや、本当に凄いです。

スカウトのメッセージの送信代行とか、説明会の代行とか、面接の日程調整の代行とかもやってくれます。

もはやサービスを使っているというよりは、採用をすべてアウトソースしている感じですね。

面倒見がいいな、と思いつつ、それだけ全部やってくれるということは値が張るわけで、そのオプション全部外して今の半額にしてよ、と言いたくなるものもあります。(私の場合は言ってしまいます。断られますけど。)

領域は細かく分かれますが、採用支援をしている会社さんは非常に多いので、サービスの幅などで差別化しないとやっていけないんだろうな、と苦労を察しますね。

サービスの充実で採用担当の金銭感覚が問われる

上記のように何でもやってくれるようになったことで、(極端に言えば)お金さえ払えばだれでも採用活動が出来るようになってきていると感じます。

まあ、それ自体は必ずしも悪いことではないんですが、その一方で採用担当の「金銭感覚」みたいなものが問われるようになってきていますよね。

果たしてそのサービスにその費用をかける必要があるのか。というところ。

当たり前のことですが、売り上げと利益って違いますよね。

採用担当が掛けているお金は、利益の部分から削っているわけで、採用サービスに100万円掛けたときに、そのお金を生み出すために営業の人は1000万円分の売り上げを上げているかもしれません。もちろん会社の利益率などによって異なってきますが。

そのあたりの金銭感覚というかバランス感覚を常に意識してサービスを選ぶ必要が生じてきていますよね。

 採用担当の力量の差は大きくなるのではないか

・なんでもやってくれるサービスが増えている

・その結果サービス単価は上昇している

・採用担当に求められるスキルの中で金銭感覚のパイが大きくなっている

以上を踏まえると、もし「採用人数」や「母集団形成」が採用担当の評価に繋がるのであれば、お金を垂れ流すことに繋がるわけで非常に危険ですよね。

その一方で正しい損益分岐点というか、自分でやるべきところ、人に任せる(=アウトソースする)ところ、の住み分けをいかに見出すかというのが以前にも増してとわれるようになっているともいえるでしょう。

ストレートにいってしまえば、

手を抜こうと思えばいくらでも手を抜ける

状況であるからこそ、採用担当の力量の差は広がっていくのではないか、ひいては優秀な採用担当をいかに育てるか、あるいは採ってくるか、という話に繋がっていきそうです。

まとめ

採用領域に置いては、AIが発達してもそれを扱う人間に依存するところが大きいと思います。

それをありがたいサービスがたくさんある中で、それに甘えずに自分で出来ることをまずやる。

当たり前ですが、ここからまたスタートして採用活動をしていかないとな、という自戒のための記事でした。